秋学期がはじまった。
今日はレッスンの日だったのだけれど、二人も休んだので、「アルルの女」のメヌエットの編曲が終わってしまった。うれしいのかうれしくないのかと言えば、やはり嬉しくない。学生はちゃんと来て、一歩ずつでも前に進んで行ってほしいからだし、大体来ない学生が家で曲を書いているわけはなく、曲を書かないで作曲が上手くなるわけがないのだ。
大体、和声や対位法を一生懸命やったところで、作曲ができるようになるなどと努々考えてはならないのである。
作曲が上達するのは泳ぎが上達するのに似ている。いくら水泳の理屈を学んだところで、泳ぎは上手にならない。まず水に入ることだ。作曲はまず音符を書くことだし、音楽している現場に居ることだ。ここから離れれば離れるほど、感覚は鈍り、作曲の上達への道は遠く遠くなるのだ。
私も歳をとった。いい加減良い歳になったのだけれど、一歩ずつ、ちょっとずつでも前に進んでいたいと思う。でなければ生きている意味がないではないか!
サボるな、前に進め、学生たちよ!
ちょっと説教調になってしまった。お恥ずかしい次第…。指導が至らないもので、ただ反省である。
アルルの女が進んだとは言え、うれしくはないのだ…。木曜にやろうと思っていたところがもう出来てしまったので、明日からアダージェットである。
もの凄く単純。これは腕がなる。色々アイデアを帰りの電車の中で考え出して、これからちょっとだけ熟成させようと思う。明日は授業なのであまり出来ないけれど、明後日はこれで一日を過ごせそうだ。いや、この単純さは逆に色々とやる余地があり、面白そうだ!!
by Schweizer_Musik | 2008-10-07 21:43 | 日々の出来事
<< 昨日は… 今日から秋学期 >>