パウムガルトナー指揮のハイドンの「軍隊」
作曲者 : HAYDN, Franz Joseph 1732-1809 オーストリア
曲名  : 交響曲 第100番 ト長調「軍隊」Hob.I-100 (1793-94)
演奏者 : ベルンハルト・パウムガルトナー指揮ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院管弦楽団
CD番号 : DENON/COCQ-84386

少しだけメヌエットのアレンジを進めて(トゥッティの直前まで写すだけなので…)アルルの女のアレンジは明後日まで中断。
で、再びパウムガルトナーのCDを聞く。確かコロンビア・ダイアモンド・シリーズで聞いていたこのハイドンは、私にとって最高のハイドンだった。これとフリッツ・ライナーの95番と「時計」が私の当時のお気に入りだった。他の色んな演奏を知った今でも、この演奏には強い思い入れがある。なんて素晴らしいのだろう!!
実にふくよかで、余裕たっぷりの演奏は優雅で品がある。なんて素晴らしいのだろう!!
第2楽章は師のブルーノ・ワルターの演奏などからすると随分速いテンポでキビキビと進めるのに自分の耳が昔から聞きなじんだものだから何ともないけれど、ブルーノ・ワルターを聞き続けた人にはちょっと違和感があるかも知れない。でもきっとしばらく聞くうちにこれで良いのだと思われることだろう。
メヌエットの歯切れの良い歌い廻しも、常に余裕が感じられる。いつも精一杯の熱演型は、実演で感動することもあるけれど何度も聞きたいとは思わない。
でもこうしたゆとりを感じさせる演奏は、繰り返し聞く再生芸術においては大切なポイントではないだろうか?
そして終楽章の絶妙のテンポ!!ブルーノ・ワルターのテンポ設定も絶妙であるが、この演奏はそれに次ぐものだろう。
こんな名演が長いこと埋もれていたなんて、理不尽な話だ。
by Schweizer_Musik | 2008-10-23 20:48 | CD試聴記
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