2005年 04月 28日 ( 2 )
明日からしばらく
学校が始まって一ヶ月。やっと四月を乗り切ったところだ。ヘトヘトになってしまっている。現代音楽の授業ではバルトークの弦・打・チェレスタのための音楽の第1楽章をアナリーゼした。アトナール・セオリーの授業ではウェーベルンのパッサカリアを分析。オーケストレーションの授業ではホルンとファゴットの楽器についての説明とともに、イベールの木管五重奏のための3つの小品をこれは簡単な紹介程度だがやる。一日で準備する量としてはマックスである。二日連続のこの仕事は一年続くのだが、なかなかに大変な仕事を引き受けてしまったようだ。だが、やりがいもある。学生達はひたむきでやはり教えがいがある。昨年も愉しかったが、今年も愉しい一年になりそうだ。

さて、明日から私はちょっと留守をするので、このブログは5月5日までお休みします。
by Schweizer_Musik | 2005-04-28 02:25 | 日々の出来事
ラヴェルとシェーンベルク
ラヴェルとシェーンベルクは一歳しか違わない。彼らはほとんど同世代の作曲家であると言ってよいだろう。しかし歩んだ道は全く異なっている。ラヴェルは幼い時から音楽に親しみ、音楽院で正規の教育を受けたエリートだったが、シェーンベルクはツェムリンスキーに対位法を習ったくらいで、後は独学に等しかった。
ラヴェルは調性から離れようとはしなかったが、それを極限まで拡大してみせた。しかしシェーンベルクは無調から十二音音楽へと進んでいった。
ラヴェルは美しい響きのハーモニーに関心を持っていたと思われる。それは彼の様々な作品からわかることだ。しかしシェーンベルクは美しいハーモニーに興味を覚えたことはなかったと言える。彼が書いた和声法の本はフランスのシャランなどの課題と比べれば、その成り立っている世界が全く異なることを思い知ることになる。
ラヴェルが畢生の大作である「ダフニスとクロエ」を書いていた頃、シェーンベルクは5つの管弦楽のための小品 Op.16を書いていた。色彩感のあるオーケストレーションに大きな特徴があるとは言え、調性と縁を切ったシェーンベルクの音楽は、短く、挑戦的な響きに充ち満ちていた。
新しい音楽を切り開いたのはシェーンベルクだった。
この稿途中・・・後日、加筆する予定。
by Schweizer_Musik | 2005-04-28 02:23 | 授業のための覚え書き