2006年 08月 17日 ( 1 )
今日の一曲 (3)
夕べ、仕事でインドに行く夢を見た。私はインドに行ったことがないので、私が夢で見た風景は、かつて住んだ広島だったような気がする(笑)。
ふと夕べ聞いた「インドの歌」のおかげかもと思ったが、馬鹿な話はこのくらいにしておくこととして、今日の一曲はリムスキー=コルサコフの「インドの歌」。
ペンタトニックと半音階を対比の要素として使いながら、それぞれのエキゾチックな印象を見事にメロディーに置き換えたこの作品。最近、滅多に聞くことが出来なくなったのは何故だろう。全くわからないが、ちょっとあざとく聞こえるのだろうか?
この曲に限らず、ヴァイオリンのソロのための小品を上手く聞かせてくれるヴァイオリニストは少なくなっているからだろうか?私がただ単に歳をとったから、こんなやっかみのような言い方をしてしまうのだろうか?
でも、オー・サンクティッシーマやポルディーニの「踊る人形」など、技術的にはそれほど難しくはなくとも、味わい深く聞かせるには名人級の腕前が必要な小品を聞く機会は、ほとんどない。最近の愛好家でこのような曲を知っている人はどれだけいるだろう?
クラシック音楽の世界にも流行廃れがあるのかもしれない。でも、こうした佳作が忘れられるのは実に残念なことだ。

私のの持っているクライスラーによるこの曲の演奏(1938年、ピアノはフランツ・ルップ)は、なかなか聞かせる。古い録音で、かなり雑音も多いのだが、意外にヴァイオリンはきれいに録音出来ていて、彼の演奏の特徴がよくわかる。
この演奏は、まもなく亡命、引退する彼の最後の輝きのようでもあり、衰えがきているボウイングの不安定さを感じさせるところが無くはない。が、この深い味わいは、他の演奏では得難いものだと思う。
私の所持しているCDは、今から20年ほど昔に買った「ヴァイオリンの巨匠達」というEMIから出ていたセットである。中古店でプレミアがついて売られていると誰かに聞いたが、本当かどうかはしらない。男性編と女性編があり、私はそれでこれらの古い演奏を聞いている。ビダルフあたりでも復刻されているので、それでも十分だと思うが…。
だが、ああいった優れた企画を今も大手のレーベルはやっているのだろうか?すっかりCDショップに行かなくなった私には、よくわからない。
by Schweizer_Musik | 2006-08-17 16:50 | 今日の一曲