2009年 06月 29日 ( 2 )
オーケストレーションの音だしの録音をアップした
今日もゆるゆると作曲をしたり、通院したり、テレビを見たり、音楽を聞いたり、昼寝をしたりして過ごす。
血液検査の結果はほぼ正常値で、大変うれしい。薬でコントロールしているだけであるが、治療をはじめて毎回、確実に正常になってきていたので、よく効いていたものと思う。
食事はかなり徹底して節制をしている。少し飲み会が多く、1キロほど戻ってしまったのにちょっとショックだった。気を緩めるとすぐに戻ってしまうのはまだまだ駄目だなぁと思うところである。
作曲は、昔の作品の改訂に取りかかっているのだが、部分的な手直しをやるよりも、コンデンスを作り直して、最初から書き直すことに方針転換した。チマチマ直していたら、バランスがあるので段々わけがわからなくなってしまったのだ。
いや、以前やりかけた時も、結局同じ状態だったのだけれど、まじめに書き直すつもりでやる方が早いということに気がついたということである。

ところで、私のオーケストレーションの授業をとっている学生諸氏はいつものところにおいてあるので、各自ダウンロードしておくこと。今週末には削除します。
by Schweizer_Musik | 2009-06-29 21:13 | 授業のための覚え書き
アーノンクールによるハイドンの軍隊
作曲者 : HAYDN, Franz Joseph 1732-1809 オーストリア
曲名  : 交響曲 第100番 ト長調「軍隊」Hob.I-100 (1793-94)
演奏者 : ニコラウス・アーノンクール指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

先日、金 聖響氏の指揮する神奈川フィルの演奏会でこの曲を聞いた。颯爽とした演奏であったが、全体としてこの曲のフレーズが歌い切れていない、もしくはこの曲でハイドンが意図したものが半分くらいしか結晶化出来ていない、やや消化不良の状態で帰ってしまったので、さてどんなものだったかなと思ってアーノンクールの指揮した「軍隊」を聞いてみた。
金 聖響氏は対向配置でピリオド風の奏法を極めて優れた神奈川フィルというオケに要求し、一方のニコラウス・アーノンクールはロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団という天下の名器にピリオド風の奏法を要求している点で同じである。
オケはこれがN響ならコンセルトヘボウ管と比べるのはちょっと厳しいが、今の神奈川フィルは石田という天才がアンサンブルの要に座っていて、天下の美音のオケとなっているので、オケに遜色は一部の管セクションにあるけれど、弦に関しては全く問題なしである。
記憶をたよりの聞き比べ…なので、大してアテにはならないが、笑って流していただければと思う。
第1楽章の序奏は金 聖響氏はあまりと言えばあまりのテンポだった。Adagioと指定があるのだけれど、ほとんどAllerettoと読み間違えているのではと思ったほどだ。だから主部との変化というか対比が全く効かない。その点、アーノンクールは老練である。金 聖響氏より少し遅いテンポであるが、アーティキュレーションを細かくつけたり、ディナーミクの変化で序奏から活気ある音楽となっていて、更にAllegroの主部との変化が際だつのである。
更に、メロディーが色んな声部に移って音楽が立体的に広がっていくのも、さすがに大したものである。こうしたところが金 聖響氏はまだまだ平板で一本調子になっているのだ。
速いテンポが爽快感を生み出すが、それだけでは駄目だと私は思うのだが…。
第2楽章はテンポの点でも金 聖響氏の演奏は納得感があった。この楽章はあくまでAllegrettoなのであって、Adagioではないのだが、ゆっくりやる解釈とやらも珍しくない。緩徐楽章という先入観があるのだろうが、打楽器が入って楽しく盛り上がるこの楽章は、クレンペラーのように遅めのテンポで緩徐楽章としての性格を強調するよりも、金 聖響氏やアーノンクール、あるいは古典的名盤となるがビーチャムやヨッフム盤、更には最近お気に入りのアダム・フィッシャーのようにやる方が良いのではと思う。
第3楽章のメヌエットは、金 聖響氏と神奈川フィルはとても良い演奏だった。ただ私の好みはもう少し歯切れが良い方が良いのだけれど…。アーノンクールはこうした点でも私の好みである。アダム・フィッシャーのこの楽章(それになぜだかセカセカした第1楽章も!)は今ひとつ平板で、ちょっとした合いの手も響きの中に埋没気味で全集の中ではあまり気に入らない演奏となっている。
終楽章はアーノンクールの演奏はとても活気があって良いし、ピリオド風の演奏ながら、さすがの天下の名器コンセルトヘボウ管の美音が効いている。その点、神奈川フィルの一昨日の演奏も同様であった。コンマス石田氏のリードで美しい響きで歌い上げる様はなかなかのものだ。
ただ、アーノンクールの最後の賑やかな打楽器の饗宴は、私には少し品がないように思う。その点でも神奈川フィルの演奏は節度と品位がとても良い感じだった。
by Schweizer_Musik | 2009-06-29 08:50 | ナクソスのHPで聞いた録音